影より、参る。
刀を持つ者に、歌を。はじめての一枚。
五人が重ねる音の記録。表題は、はじめて五人で音を合わせた一曲から。笛から始まる序曲、小雨の三味線とラップが交差する「夜明けの糸」、茜の和太鼓と蛍の笛が響く「祭りの鼓動」、そしてライブの最後に必ず歌われる「おかえり。」を初収録。
初回仕様には、名前入り御朱印風カード(風香・小雨・蛍・茜・テラのいずれか1枚)を封入。
- 発売日
- 2026年11月15日(日)
- 形態
- CD ミニアルバム
CD はコンセプト茶屋の店頭、および各ライブ会場にて取り扱っています。配信は各主要サービスで。
収録曲
全7曲を続けて聴けます
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笛の序 2:13
作詞:山中風香 作曲:SHINOBINE 笛:清川蛍笛 → 和太鼓 → 三味線 → キーボード → ボーカル。象徴的な導入をそのまま一曲に。
行っておいで 私はここで 歌っている
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風よ 山を越え
この声を あの人へ
夜は深く 道は遠く
それでも 朝は来る
行っておいで
私はここで 歌っている
――どうか、ご無事で。
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影より、参る。 4:32
作詞:山中風香 作曲・編曲:SHINOBINE刀を持つなら 私は歌う
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夜を裂け 山を越え 風よ この声を運べ
――影より、参る。
月は雲間 街道を照らす 足音ひとつ 闇へと消えた
名もなき花は 石垣に咲いて 旅立つ背中を 黙って見ていた
怖くないなんて 強がらなくていい
震えるその手で 刀を握るなら
私が歌う
一歩 また一歩
夜明けの方へ
傷ついても 迷っていても
前を向く者よ
いざ行け いざ行け 夜を越えて
その心 燃え尽きるまで
いざ行け いざ行け 我らはここに
名もなき影で 支えよう
刀を持つなら 私は歌う
命を懸けるな 命を生きろ
帰る場所なら ここにある
――影より、参る。
川面を渡る 朝霧の向こう 遠くで聞こえる 蹄の音
昨日笑った あの侍も 今日は甲冑に 身を包む
「行ってくる」
たった一言
それなら私も たった一言
「帰ってこいよ」
一人 また一人
門を出てゆく
強さとは 勝つことじゃない
帰ってくること
いざ行け いざ行け 山を越えて
守りたいもの 胸に抱いて
いざ行け いざ行け 我らはここに
姿なきまま 共に行こう
刀を持つなら 私は歌う
盾を持つなら 我らは奏でる
どれだけ遠く 離れていても
この音を 忘れるな
もしも怖くなったなら
前を見ろ
もしも道に迷ったなら
この音を探せ
私たちは
名も残らぬ影
それでいい
さあ――
いざ行け! いざ行け! 夜を越えて
その命 明日へつなげ
いざ行け! いざ行け! 我らはここに
千の夜でも 待っている
刀を持つ者に 歌を!
戦へ向かう者に 勇気を!
帰ってきた者に――
「おかえり。」
いざ行け いざ行け 夜は明ける
山の向こうに 陽が昇る
名などなくても 姿なくても
この音だけは 消えはしない
我ら――しのびね!
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高野街道てくてく行こう 2:16
作詞:山中風香 作曲:清川蛍 編曲:SHINOBINEこうや街道 てくてく行こう 急ぐ理由など 今日はない
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朝露ふんで 草履を鳴らす 昨日の雨が 土に残ってる
峠をひとつ 曲がったところ 知らない婆さま 柿をくれた
どこまで行くのと 聞かれたけれど
決めてないから 笑ってごまかした
こうや街道 てくてく行こう 急ぐ理由など 今日はない
茶屋でひと休み 団子をひとつ
知らない町にも 暮らしがあって
洗った手ぬぐい 軒先に揺れる
こうや街道 てくてく行こう 道標だけを 頼りにして
右か 左か 迷ったならば
面白そうなほうへ 行けばいい
夕焼け染まる 山の端に 今日の寝床を探しながら
明日はどんな 景色に会える
そんなことだけ 考えている
こうや街道 まだまだ続く
私の知らない 町まで続く
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夜明けの糸 2:20
作詞:山中風香 作曲:住谷小雨 編曲:SHINOBINE 三味線:住谷小雨 ラップ:山中風香小雨の三味線から始まり、中盤のラップで南北朝の河内を辿る。観心寺と天野山金剛寺の夜明け。
糸を弾けば 夜がほどけ 三味の音(ね)が 空を裂く
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夜明け前 山はまだ眠る 観心寺(かんしんじ) 鐘の音ひとつ
天野(あまの)の山に 風が立ち 金剛寺(こんごうじ) 朝を待つ
遠い時代の 足跡を 土の匂いが 覚えてる
消えた名前も 願いさえも この町のどこか 息づいてる
糸を弾けば 夜がほどけ 三味の音(ね)が 空を裂く
昨日と今日の その狭間 新しい朝が やって来る
RAP
南北 分かれた時代の中 楠木(くすのき)の名が残るこの山
観心寺から 天野(あまの)山 何百年でも 道はつながる
石に刻まず 残るもの 語り継ぐ声 受け継ぐ鼓動
昔を背負って生きるんじゃない 昔があるから 今がある
空が白んで 鳥が鳴く 三味の一音 朝に消える
観心寺(かんしんじ) 金剛寺(こんごうじ) 今日も静かに 時を刻む
夜明けの糸を 手繰り寄せ
古(いにしえ)と今を 結んでく
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石川の月 2:38
作詞:山中風香 作曲:清川蛍 編曲:SHINOBINE石川の水面と蛍を、高野街道を行き交った旅人の目線と重ねた一曲。
百年先の 夏の夜にも この光がありますように
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石川(いしかわ)の水に 月が揺れ 蛍ひとつ またひとつ
ふわり ふわり 夏の夜
小さな光が 川をゆく
石川(いしかわ)の月よ 今夜も照らせ
遠い昔の 高野(こうや)街道 旅人たちも 見た月を
流れる水は 時を越え 蛍の灯りは また巡る
百年先の 夏の夜にも この光がありますように
石川(いしかわ)の水に 月が揺れ 蛍ひとつ またひとつ
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祭りの鼓動 2:56
作詞:山中風香 作曲・編曲:SHINOBINE 和太鼓:奥空茜 笛:清川蛍 掛け声:SHINOBINE出陣式のために書き下ろした一曲。だんじりの綱と、えべっさんの福を呼ぶ掛け声を入れている。
父から子へと 渡す綱 子からそのまた 子へ渡す
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ドンと鳴ったら 町が呼ぶ ドンと返せば 山が鳴る
軒に提灯 灯がともり 今年も祭が やって来た
笹を揺らして えべっさん 福をこの町 いっぱいに
商い繁盛 手を合わせ 笑う門には 福来たる
さあ 打て さあ 打て
腹の底まで 響かせろ
ドン ドン ドドンが ドン
地車(だんじり)がゆく 町をゆく
ヨーイコーリャ ドッコイコーリャ
声を合わせて 曳いてゆけ
高野(こうや)街道 人の波 提灯揺らして 地車(だんじり)がゆく
父から子へと 渡す綱 子からそのまた 子へ渡す
百年越えて まだ響く
あの日の太鼓と 同じ音
さあ 打て もっと打て
山の向こうへ 響かせろ
ドン ドン ドドンが ドン
今宵は祭 声上げろ
ヨーイコーリャ ドッコイコーリャ
老いも若きも 曳いてゆけ
ハァ!
祭が終われば 静かな町へ
提灯ひとつ またひとつ
地車小屋へと 帰るころ
遠くで最後の 太鼓が鳴った
ドン――
この町にまだ 残ってる
ドン――
次の世代へ 鳴り渡れ
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おかえり。 4:37
作詞・作曲:山中風香 編曲:SHINOBINEライブの最後に必ず歌われる曲。最後は「――おはよう。」で朝へ渡す。
おかえり おかえり あなたがここに いるだけでいい
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山の向こうに 日が沈み 夕餉の匂いが 町をゆく
いつもの道に 灯がともり 今日も一日 暮れてゆく
戸口のそばで 耳を澄ませば
聞き覚えのある 足音がした
おかえり おかえり
それだけでいい 何も聞かない
おかえり おかえり
あなたがここに いるだけでいい
少し伸びたね その髪も 日に焼けた頬も そのままで
話したいこと あるけれど 今夜はごはんを 食べましょう
湯気の向こうで 笑った顔が
昔のあなたと 重なっている
おかえり おかえり
長い話は 明日にしよう
おかえり おかえり
冷めないうちに さあ 食べよう
山も 川も 変わってゆく
人も 町も 変わってゆく
それでもここに 灯をともして
帰る人を 待つ人がいる
おかえり おかえり
よく帰ったね ここまでずっと
おかえり おかえり
もう大丈夫 ここはあなたの家
夜が更けたら 灯りを消して
明日のことは 明日話そう
おやすみ
そしてまた 朝になったら
――おはよう。