戦わぬ忍。
挑戦する者に、歌を。
河内長野という、中世に出会えるまち。
SHINOBINE は、大阪府河内長野市から生まれた AI IDOL プロジェクトです。
京や大坂、堺から高野山へ向かう高野街道は、いくつもの道に分かれて南へ下り、この地で一本に合流します。高野山を目指す人も物も報せも、この地を通っていきました。だからこそ、この地には時代の交差点がたくさんあります。
山あいに観心寺があります。楠木氏の菩提寺で、楠木正成が少年期を過ごした寺と伝わります。金堂のかたわらには、正成が建てようとした三重塔が、初層だけの姿でいまも残っています。湊川へ発った正成が帰ってこなかったため、塔はそこで止まったと伝えられています。
同じ市の西の山あいにある天野山金剛寺には、南朝の後村上天皇が五年にわたって行宮を置きました。高野山が女人禁制だった時代、この寺には多くの女性が帰依し、八条女院に仕えた女房たちが四代にわたって院主を務めたことから女人高野と呼ばれています。
侍が闊歩する時代に、生まれた五人のくノ一。彼女達が音を鳴らす場所は、この地(河内長野)以外ありません。
名の残らなかった者たちへ。
歴史に名が残るのは、正成のようなひと握りです。けれど同じ道を歩いて戦場へ向かったのは、名も記録も残らない大勢の侍でした。誰かの息子で、誰かの夫で、明日の畑のことを考えていた人たちです。
その背中に向けて、何を言えばいいのか。「勝て」ではないはずだと思いました。生きて帰ってこい——そんな言葉を音で届ける。そこから SHINOBINE は活動を始めました。
だから五人の歌は、戦を煽りません。出陣の朝に送り、祭の夜に鳴らし、帰った日に「おかえり。」と言う。七百年ちかく前のこの街道で歌われたはずの声を、今を生きる人たちに、精一杯届けにいきます。
何かに挑戦する人たちの後押しをして、支えたい。それがSHINOBINEの使命です。
山間の里と、街道筋。
物語の舞台は、河内長野の風景をモデルにした山間の里です。急な坂と石垣、谷を渡す街道、古い寺社、石川の清流、深い森。ただし、里と五人は架空の存在であり、史実そのものではありません。
この土地に暮らす五人は、諜報や伝令の技を受け継いだくノ一。その技を、戦いではなく音に転じました。勝たせるためではなく、生きて帰らせるために、彼女たちは演奏します。

出陣前夜の境内。
ある冬、里の者たちが戦へ発つ前夜。古寺の境内には見送る者と発つ者が集まり、誰も何も言えないまま、篝火だけが鳴っていました。
沈黙に耐えられなくなった風香が、小さく唄い出します。ただ「明日も朝が来る」という唄。石段にいた蛍が笛を重ね、小雨が三味線で旋律を追いかけました。
拍が乱れかけたところへ、茜が伝令用の太鼓で芯を通す。最後にテラが境内の鐘を打ち、その余韻が五つの音をひとつに包みました。打ち合わせは何ひとつなく、それでも音は夜明けまで続きました。
朝、発つ者たちは振り返って笑いました。本当なら悲しみが、不安が、締め付けるはずでした。ひとときでも、一瞬でも、救われた者たちがいました。
あれから時代は流れ、世界は変わりました。それでも、人の魂が大きく変わったわけではありません。
「もう一度、五人でやってみよう!」
小雨の言葉から、五人の歩みが始まります。報せを送る太鼓は曲の拍に、噂を集める笛は曲の入口に、座敷の三味線は舞台の旋律に、鐘の余韻は鍵盤の和音に。戦うための技を、戦わないために使う。それが五人の選んだ生き方です。
五人で鳴らす、ひとつの音。
疾走感と憂いに満ちた女性ボーカルに、和楽器の旋律とリズムを重ねる。くノ一ならではの得意技が一曲一曲に散りばめられています。
- 蛍の笛 — 最初の一音で景色を描く
- 茜の和太鼓 — 連打で熱を灯す
- 小雨の三味線 — 高速のフレーズで駆ける
- テラのキーボード — 和音と低音で五つの音を支える
- 風香のボーカル — 一人ずつに言葉を届ける
名は、SHINOBINE。
いつしか里では「あの五人が来る」と噂されるようになりました。出発の朝、祭の夜、帰還の日。心が揺れる場所に、必ず五人は現れます。
物語の中で、五人が自ら名を名乗ることはありません。里の人々はただ「あの五人」と呼び、音だけを覚えて帰っていきます。
その音を現代に届けるために付けられた名義が SHINOBINE(シノビネ)です。忍びと音、あわせて「忍び音(しのびね)」。くノ一が音を奏でる、それ以上でもそれ以外でもない、全ての人へ(応援)をただ歌にして届けます。ロゴで SHINOBI と NE を色で分けているのは、この由来をそのまま形にしたものです。
河内長野の街道と寺と、名の残らなかった侍たち。そこから始まった5人の音に、この名前を付けました。
音楽と物語で、育っていく。
SHINOBINE は AI IDOL プロジェクトです。山中風香、住谷小雨、清川蛍、奥空茜、土屋テラの姿・声はAIによって制作されています。
里に集まる皆さんとともに、この物語を育てていきます。
SHINOBINE は AI IDOL プロジェクトです。メンバーの姿・声・ブログの文章は AI によって制作されています。